Japanese
English
症例報告
センチニクバエによるMyiasisの1例
A Case Report on Myiasis due to the Flesh Fly, Boettcherisca peregrina
加藤 直子
1
,
小梁川 義則
2
,
高橋 健一
3
Naoko KATO
1
,
Yoshinori KOYANAGAWA
2
,
Kenichi TAKAHASHI
3
1市立小樽病院皮膚科
2市立小樽病院内科
3北海道立衛生研究所
1Department of Dermatology, Otaru City General Hospital
2Department of Internal Medicine, Otaru City General Hospital
3Hokkaido Institute of Public Health
キーワード:
蠅蛆症
,
センチニクバエ
,
直腸癌
Keyword:
蠅蛆症
,
センチニクバエ
,
直腸癌
pp.43-45
発行日 1991年1月1日
Published Date 1991/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900266
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59歳の女性の,直腸癌の肛門周囲皮膚への突出部に生じた,センチニクバエによるmyiasisの1例を報告した.末梢血好酸球数は上昇しなかった.ポピドンヨード液による頻回の洗浄により4日目に幼虫の排出は停止した.戦後のセンチニクバエによる本邦報告例として9例目,当地(北海道)では最初の報告である.衛生環境が整っている病院においても,付添いの介護が無く,悪臭を放つ状態の患者においては,本疾患の発生に十分注意が必要と考えられた.
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