今月の主題 エンザイムイムノアッセイ(EIA)
技術解説
ELISA法によるウイルス抗体の測定—RS,Mumpsウイルスを中心にして
千葉 靖男
1
Yasuo CHIBA
1
1札幌医科大学小児科
pp.884-888
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912261
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ELISA法はEngvallおよびPerlmann1)により,きわめて鋭敏に抗体を検出する方法として紹介されたが,最近,ウイルス学分野においても特異抗体の測定のため広く応用されるようになった2〜5).特に,各種ウイルスワクチンの広範な接種に際しては鋭敏で,簡便な測定法の確立が必要である.今回は著者らが試みているrespiratory syncytial;RSウイルスおよびMumpsウイルスヒトIgG抗体の測定を紹介する.後者は多くの研究室で,既に,実用化の域に達しているが,RSウイルス抗体の測定には用いる抗原の力価,および精製の困難さも関係して,今後さらに検討されるべき問題が残っている.
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