Japanese
English
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尿石症に対するRowatinexの使用経験
TREATMENT OF ROWATINEX IN UROLITHIASIS
津田 正明
1
Masaaki TSUDA
1
1国立別府病院泌尿器科
1Department of Urology Beppu National Hospital
pp.409-411
発行日 1962年5月1日
Published Date 1962/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203275
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I.緒言
尿石症の保存的療法としては一定の運動,多量の水分摂取,グリセリンの内服,ウロトロピン剤の静脈内注射,脳下垂体製剤,副交感神経刺激,或は副交感神経遮断剤,循環系ホルモン等の使用等にて尿管蠕動の亢進を起さしめ,又は尿管の攣縮を緩解せしめて結石の排出を促進せんとする試みが報告され,これらを応用して治療を行つて来た。
昭和34年末頃より著者は今回尿石の溶解自然排石促進の機序を有するロワ,ワグナー社製Row-atinex(Rowatin)(扶桑薬品工業株式会社),を使用し,尿管結石症及腎,膀胱結石の主として非観血的療法に適すると思われる15例に使用し,認むべき効果を得たので臨床経験を報告する。
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