Urological Letter
感染性尿石症/尿道カテーテルの入らない時には狭窄の存在を考えよ
pp.144,163
発行日 1983年2月20日
Published Date 1983/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203516
- 有料閲覧
- 文献概要
筆者らが長期に診ている患者の1人が再び発熱と悪寒とを伴い明らかに尿路性敗血症を起こして再入院してきた。この18歳の患者の既往歴の中で重要なことは,7歳で初めて筆者らの前に現われた時,神経因性膀胱および尿管逆流による高度な二次的腎機能障害があつたことである。彼の基本的な問題は髄膜脊髄瘤があり,水頭症を伴発しており,鎖肛および他にも先天性奇型を伴つていたことである。最初の泌尿器科的治療は左右の尿管を吻合し,1本にしたものを皮膚上に出したのである。
その後の経過は感染性尿石症の継続であつた。尿路変更した直後からずつと感染抑止の薬剤を投与している。尿管皮膚瘻からいくつもの小結石が自然排出しているが,1974年には左の尿管切石術を行つた。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.