Japanese
English
--------------------
尿路結石治療剤Rowatinexに関する実験的研究特に実験的膀胱結石の抑制作用と尿中,血中グルクロン酸及び保護膠質の消長
EXPERIMENTAL STUDY OF ROWATINEX (DISSOLUTING AGENT FOR UROLITHIASIS) SPECIALLY STUDY ON THE EXPERIMENTAL SUPPRESSING ACTION FOR BLADDER CALCULUS, THE RISE AND FALL OF THE ACID GLUCONATE IN URINE AND BLOOD, AND OF THE PROTECTINE COLLOID
古野 千城
1
,
田中 利則
1
T. FURUNO
1
,
T. TANAKA
1
1久留米大学医学部泌尿器科学教室
1Dept, of Urology Kurume University, School of Medicine
pp.189-192
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203233
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
テルペン類は各種植物中に含まれる揮発油の総称で一定の組成を持つ炭化水素類であつて,その薬理作用については古くから多くの研究が行われ,不純物を除去することによつて副作用なく広く医療に使用されている。即ち揮発油の主な薬理作用として局所の刺激あるいは充血,消炎作用,中枢神経系の鎮痙,鎮静作用,殺菌作用,防腐作用,化膿抑制作用,リポイド溶解,利尿及び利胆作用等があると考えられ,また動物実験で立証されている。
最近テルペン製剤たるRowatin及びRowa-cholがRowa Wagner社より発表され,腎(胆)石症に有効なことが報告されていたが,今回吾々はRowatinを扶桑薬品工業K.K.の好意により入手する機会を得たので本剤の尿路結石発生防止作用について実態を行つたところ,極めて興味ある成績を得たのでここにその概要を報告する。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.