Japanese
English
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下部尿路に於けるアンダントール・ゼリーの使用経験
THERAPEUTIC EXPERIENCES WITH ANDANTOL JELLY FOR LOWER URINARY TRACT IN UROLOGICAL PRACTICE
大井 鉄太郎
1
,
田林 幸綱
1
,
川端 讃
1
,
笹田 隼男
1
Tetutaro OHI
1
,
Yukitsuna TABAYASHI
1
,
Tatae KAWABATA
1
,
Hayao SASADA
1
1東京医科大学泌尿器科教室
1Dept. of Urology, Tokyo Medical College
pp.413-416
発行日 1962年5月1日
Published Date 1962/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203276
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I.緒言
下部尿路に基因すると思はれる頻尿,排尿痛,灼熱感,尿道不快感を主訴とするが,化膿性機転,腫瘍乃至異物等はなく,僅かに粘膜の潮紅,浮腫或は点状出血,血尿を認めるが,起因菌が証明されず,臨床検査成績に比べて苦痛が大であると見做される症例にアンダントール・ゼリーを局所使用してその経過を観察したので,ここに報告する。
アンダントール・ゼリーの局所使用を試みた動機,本剤は主としてアレルギー性皮膚疾患の塗布薬として使用されているが,偶々食餌に関与した頻尿,尿道不快感等の所謂アレルギー性尿道〜膀胱炎と思はれる症例について(これに就いては別に稿を更めて報告する)局所試用を行い有効であつたと思われる経験をしたことによるものである。
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