Japanese
English
原著
アンダントール・ゼリー使用成績
CLINICAL USE OF ANDANTOL JELLY
野原 望
1
,
近藤 淳
1
Nozomi NOHARA
1
,
Atusi KONDO
1
1岡山大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology & Urology, Okayama University Medical School
pp.887-888
発行日 1961年10月1日
Published Date 1961/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203154
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- Abstract 文献概要
いわゆる抗ヒスタミン剤が種々の皮膚疾患,殊にアレルギー性皮膚疾患の治療に広く使用され始めてより既に久しい,本邦に於いて最も早く用いられたのはAminoether系抗ヒ剤であるが,その後Ethylendiamine系,Monoamine系,Imi-dazoline系,Phenothiazine系など,新しい抗ヒ剤が相次いで齎らされ,又Diphenylpyraline誘導体による皮膚疾患の治療効果に就いては既にわれわれも報告したことがある1)。今回使用したアンダントールは,Phenothiazine系抗ヒ剤であるが,一体本系化合物はChlorpromazineやPromethazineの如く,抗ヒ剤やいわゆるトランキライザーとして優秀な薬剤が多く,中でもアンダントールは非常に抗ヒスタミン作用の強い,最も新しいPhenothiazine系抗ヒ剤であり,その化学構造式は次の如くである。
N-Dimethylamino-isopropyl-thiophenyl-pyridylamine-HCl
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