増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
アレルギー・リウマチ性疾患治療薬
抗アレルギー薬
トリルダン(ヘキスト・マリオン・ルセル)
灰田 美知子
1
1半蔵門病院内科
pp.414-415
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905683
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臨床薬理
●作用機序:末梢H1受容体に対して特異的な拮抗作用(マウス,モルモット)を示すほか,肥満細胞・好塩基球からの化学伝達物質の遊離抑制,またヒスタミン,PAF(血小板活性化因子),ロイコトリエン拮抗作用などを有する(モルモット).
●吸収・分布・代謝・排泄:健常男子にテルフェナジン60mgを1回経口投与した場合,肝臓の初回通過効果により99%以上が速やかに代謝され,テルフェナジンと同様の薬理活性を有するカルボン酸型代謝物(約95%)と非活性の脱アルキル型代謝物(約5%)が血中に出現する.血漿中のカルボン酸型代謝物濃度は投与後2.3時間で最高値(300ng/ml)を示し,半減期は3.4時間から12時間までである.
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