Japanese
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特集 婦人の皮膚泌尿器科疾患
妊娠の泌尿器に及ぼす変化
UROLOGICAL CONDITIONS IN PREGNANCY
中島 精
1
,
竹村 敏朗
1
Kiyoshi NAKAJIMA
1
,
Toshiro TAKEMURA
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
1Dept. of Gynecology and Obsttrics, School of Medicine Keio University.
pp.1095-1107
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202661
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I.はじめに
妊娠により泌尿器は著明な解剖学的及び機能的変化をうける。就中上部尿路の拡張及び弛緩は特徴的で尿路感染症の発生と密接な関係がある。又妊娠に合併する尿路疾患は,妊娠によつて特有な影響を受けると共に時として妊娠に悪影響を及ぼすことがある。最近,泌尿器診断法及び化学療法を始めとする種々の治療法の急速な発展によつて妊娠時の泌尿器疾患の診断治療は目ざましい進歩を遂げたが,なお残された問題も多い。以下,妊娠による尿路の生理的変化及び妊娠に合併する主な尿路疾患について述べるが,妊娠中毒症に関しては触れない。
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