今月の臨床 ARTの周産期予後への影響
妊娠前の背景因子と周産期予後
妊孕性温存治療が妊娠・出産に及ぼす影響
横山 絵美
1,2
,
立花 眞仁
1,2
1東北大学大学院医学系研究科周産期医学分野
2東北大学大学院医学系研究科婦人科学分野
キーワード:
妊孕性温存治療
,
周産期予後
,
再発リスク
Keyword:
妊孕性温存治療
,
周産期予後
,
再発リスク
pp.508-514
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790060508
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●小児・AYA世代におけるがん経験後のサバイバーシップが重要視されており,生殖補助医療の進歩に伴い,非婦人科がんに対する妊孕性温存治療の選択肢が広がってきた.
●妊娠・出産に及ぼす影響についてのエビデンス構築のため,国による登録事業(JOFR)が開始されており,データの収集・がん患者への有用な情報提供が期待される.
●妊孕性温存治療が妊娠・出産に及ぼす影響については,妊孕性温存治療そのものだけでなく,がんサバイバーという背景を踏まえた十分なプレコンセプションケア/カウンセリングが望まれる.

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