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特集 婦人の皮膚泌尿器科疾患
尿道小阜について
URETHRAL CARUNCLE.
百瀬 剛一
1
,
小林 健正
1
,
岩佐 正三
1
K. MOMOSE
1
,
T. KOBAYASHI
1
,
S. IWASA
1
1千葉大学皮膚泌尿器科
1Dept. of Dermato-Urology, School of Medicine, Chiba University.
pp.1085-1094
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202660
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〔I〕緒言
Carunculaとは肉を意味するラテン語Caroに由来する「小さな肉の丘」と解すべきものであるが,その意義は判然としない所がある。現今では女子尿道終末部に生じ,上皮に被覆された結合織,血管,炎症性細胞よりなる良性ポリープ様小組織塊と理解されている。
尿道小阜に関する最初の記載は1750年英国の外科医Samuel Sharpによるとされ,彼はACritical Enquiry into the present state ofSurgeryと題する論文中で女子尿道の小腫瘤が劇しい病態を示し,その外科的除去により緩解した例を述べたものである。
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