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特集 婦人の皮膚泌尿器科疾患
子宮癌の泌尿器に及ぼす影響
THE EFFECT OF CARCINOMA OF THE CERVIX UTERI UPON THE URINARY TRACT
三谷 靖
1
,
宿輪 亮三
1
Yasushi MITANI
1
,
Ryozo SCHUKUWA
1
1長崎大学産婦人科
1Department of Obstetrics & Gynecology Nagasaki University School of Medicine.
pp.1059-1068
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202657
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I.まえがき
子宮癌では,病変の進行と共に,早晩,泌尿器の障害をひき起すようになるが,これは膀胱及び尿管と,癌の好発する子宮頸部との位置的関係より,云わば,当然のことと云える。
私どもの教室では,これまで,主として広範性の手術や,放射線療法後に於いて,泌尿器にいろいろな障害を起す場合のあることに注目して,研究を行い,その成績はすでに発表しているが6)7)17)21)23),この度は編集部よりの依頼もあり,主として治療前のものについて,一部剖検例を含めて私どもの観察成績を中心として,子宮癌の泌尿器に及ぼす影響を検討してみたい。
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