Japanese
English
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メプロバメート(アトラキシン)の皮膚疾患に対する治験
MEPROBAMATE (ATRAXIN) IN THE TREATMENT OF SKIN DISEASES
井上 浩一
1
Koichi Inoue
1
1九州大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyushu University
pp.525-529
発行日 1957年6月1日
Published Date 1957/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201984
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緒言
近年精神科領城における鎮静剤の研究が進展するのに伴い,各種の治療剤が登場し,一般にはこれらをAtaraxicまたはTranquilizerと呼んでいる。Meprobamateはこの中の一つで,1950年にLudwigおよびPiechによつて合成されたものである。Meprobamate(以下Mと略す)の主要な作用は種々の精神的緊張および筋肉緊張状態を緩解するにあるとされている。すでに精神科領城においては各種の疾患に対する臨床成績が発表されて来た。
本剤の皮膚科的応用については,とくに掻痒性皮膚疾患あるいは疼痛を有する皮膚疾患に注目していたが,今回,第一製薬株式会社より製造提供を受けたM削であるAtraxin(以下Aと略記す)を試用する機会を得たので,各種皮膚疾患の応用結果を報告する。
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