Japanese
English
--------------------
ゼリア注の皮膚疾患にたいする治験
EXPERIENCE OF THE TREATMENT FOR SKIN DISEASES BY GELIA-INJECTION
坪井 尚
1
,
植松 一男
1
Hisashi Tsuboi
1
,
Kazuo Uematsu
1
1九州大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology,Faculty of Medicine,Kyushu University
pp.533-536
発行日 1957年6月1日
Published Date 1957/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201986
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はしがき
近時所謂膠原病の概念が確立され,これらの一連の疾患群は結合組織の変性にその共通の特徴を有するものといわれる。しかして結合組織はCollagen線維,弾力線維および組織間基質より構成されるが,これらのうちでとくに組織間基質にその著明な変化が認められる。組織間基質の成分は主に酸性多糖類と蛋白の結合物であるが,この酸性多糠類の主成分はコンドロイチン硫酸である。かかる点から結合組織に対する研究,ひいてはコンドロイチン硫酸の臨床的応用が盛んに行われるようになり,各科領域における臨床成績が発表されているが,このたびわれわれも科研より発売されたコンドロイチン硫酸,メチオニン,V.B12製剤であるゼリア注の提供をうけ,数種の皮膚疾患に用いた治験を記す。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.