Japanese
English
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グロンサンの2,3小児皮膚疾患に対する治験
GLUCURONIC ACID (GURONSAN) IN THE TREATMENT OF PEDIATRIC SKIN DISEASES
井上 浩一
1
Koichi Inoue
1
1九州大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyūshū University
pp.149-155
発行日 1957年2月1日
Published Date 1957/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201896
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緒言
1878年Jaffeによつて初めて生体内グルクロン酸(以下G酸と略す)が報告され,ついでFischerらがこれが体内の解毒機転に関与するものであろうとの説を立てゝ以来,多くのG酸に関する研究が行われている。これによつて,G酸は単に各種の有毒物質を抱合して解毒作用を呈するのみでなく,肝臓機能を増強すること,その他の研究成果が認承されている。
これらのG酸の効用を臨床的に応用せんとする努力は近年におけるG酸製造工業化の成功とゝもに,大いに進展してきた。こゝに中外製薬より発売せられたグロンサンは,合成G酸であつて,すでに各科領域において臨床的応用が行われており,皮膚科領域においても多くの成果が挙げられている。
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