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抗真菌剤「L−ブム桂皮アルデヒド・アセタール」に就て
大森 周三郎
1
,
沓掛 純一
1
,
江川 二郎
1
1横浜警友病院皮泌科
pp.485-486
発行日 1956年7月1日
Published Date 1956/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201729
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- 文献概要
1)白癬の治療には古くから種々の薬剤が用いられ,最近では抗生物質も現れ,又高橋・小堀・安田のP-ニトロベンゾイルアセト醋酸エチル及び3—ノニール・ピラゾル・帷子の新抗生物質Estin,B.H.C.等の新しい白癬治療剤が現れ,それぞれかなりの治療効果をあげているが,未だ満足な白癬治療剤は見当らない現状である。とくに汗疱状白癬は毎年春夏の時期に於て多く,一進一退で治癒せず再発を繰返し数拾年にも及ぶものがある。
この度日本化薬より桂皮アルデヒド誘導体の「L−ブロム桂皮アルデヒド・アセタール」を主成分とするB.C.A.ローシヨンを提供され,発育阻止試験及び臨床に供する機会を得たので報告する。因にB.C.A.ローシヨンの組成は第1表の如くである。
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