--------------------
海外トピツクス
pp.619-621
発行日 1954年10月1日
Published Date 1954/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201291
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
放射性金コロイド(Au198)の実質内放射による前立腺癌治療の成績
放射性金コロイド(Au198)の実質内放射療法に関して,1951年10月5日のアメリカ泌尿器科学会北中部年次例会の席上で20例に於ての経験を発表した。Flocks,Kerr, Elkins and Culpは,本年(1954)になつて治療後3〜16ヵ月の遠隔成績を検べ得た。100例に就ての結果を発表した。
実施法 恥骨上切開で膀胱及び前立腺に前方から到達し,膀胱に小切開を加えて前立腺の大さを検べると共に,淋巴腺転移の有無をも確める。そこで泌尿器科医は放射線の専門家と相談して前立腺組織内に注入すべきAu198の量を決定する。最良の量は,前立腺1gにつき2mc,で最高150mc迄で,実際の前立腺腫瘍に就て言えば,癌腫が30〜50gの間では15〜20ccm,50g以上のものに対しては20〜30ccmで,それ以上は注入しない。その成績の大体は次の様であつた。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.