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皮膚科領域におけるHydrocortisone局所療法
小堀 辰治
1
,
平出 聰
1
,
池永 実
1
,
野波 英一郎
1
,
鳴梅 淳郎
1
1東京逓信病院皮膚科
pp.609-618
発行日 1954年10月1日
Published Date 1954/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201290
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まえがき
ACTH' Cortisoneの全身投与を以て治療を行うと,屡々内分泌障碍,物質代謝障碍等,種々の副作用を伴う為,既に1950年以来その局所療法が企てられてきたが,炎症性眼疾患に対する局所効果を除いては,リウマチ性関節炎に対しても,皮膚疾患に対しても見るべき効果を期待することは出来なかつた。
所が1951年,Hollander1)等がHydrocortisoneを関節腔内に注射すると,リウマチ性関節炎に対して優れた局所効果を発揮することを発表した。以来皮膚科領域においても.Hydrocortisoneを以てする皮膚疾患の局所療法が試みられ,そのすぐれた効果が認められるに至つた。
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