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海外トピツクス
pp.647-648
発行日 1953年10月1日
Published Date 1953/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201068
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陰莖癌の根治手術
陰莖癌の際の根治手術としては,陰莖の切斷と共に兩側鼠蹊淋巴腺の掻爬をするのが原則であるが,Kuehnand Roberts (1953)及びHudson, Hopkins and Fish(1953)は相次で腸骨淋巴腺から大動脈周圍の淋巴腺迄も掻爬する根治手術が再發を防止する點から必要である事を強調している。勿論レ線深部照射を後寮法として併用することが大切である。
Kuehn and Robertsによれば圖1の樣な切開で,陰莖の病變部を切斷すると共に,陰莖背部から始つて,上方は臍迄の,下方は兩側大腿靜脈と伏在靜脈の分岐部迄の廣い範圍に亘つて皮下脂肪組織を掻爬する。次で鼠蹊部から始めて大腿部,腸骨部及び大動脈周圍の脂肪組織をも淋巴腺及び淋巴管と共に除去して終うのである。
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