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内外文献録抄
菅井 昻夫
,
山藤
,
沓掛 純一
,
今津 千輝
,
龜井 義明
,
山川
,
淺井 明
,
宗
Ida
pp.43-48
発行日 1953年1月1日
Published Date 1953/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200897
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皮膚科
外國文献
尋常性白斑に對するAmmi Majus Linn療法E.Sidi and J.B.Gavardin—J.Invest.Derrnat.18:391,1952.
Ammi Majus Linnはエジプト,ナイルデルタに多く産する。症例は男5例,女1例で,3例は今迄の治療に效果のなかつたものである。方法として經口投與,局用適用及び引きつづき太陽又は紫外線の爆射,合併療法と3通り行つた。3例は合併療法,2例は局所療法,1例は5ヵ月経口投與の後合併療法を行つた。合併療法を行つた3例中2例は21日後に毛孔に島状の色素沈着を起したが他の1例は3ヵ月後變化なし。局所療法は患者を1週2〜3回1紅斑量以下の太陽燈照射で水疱形成を起さしめ,それが治癒したら7.5mgのアモイヂン及び2.5mgのアミヂンを含むアルコール溶液で輕くこする。此れに依り2例とも太陽燈照射による火傷治癒後15日目に色素沈着を見ている。内服はアモイヂン10mg,アミヂン5mgを1錠とせるもの1日4〜6錠5ヵ月間服用せしめた患者6名は色素再現がなかつたが,2回目の局所治療後太陽に當つた部が急速に色素沈着が始り,陽に當らなかつた所にも全般的に起つて來た。全例に於て色素再沈着は病巣の中心部に毛を中心として斑を作つて現れ互いに融合して島状となる。
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