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海外トピツクス
pp.725-726
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200877
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氣後腹膜法Pneumoretroperitoneum
從來は腎表面の様子をレ線的に知る方法としてはRosenstein及びCarelliの氣腎法を施行するのが原則であったが,最近にフランス及びドイツでは腎の周圍の脂肪嚢のみに限らず後腹膜腔全體に氣體を注入してレ線撮影をする氣後腹膜法Pneumoretroperitoneumと言う方法が應用される様になった。
本法はスペインのRuiz-Rivasの考案した方法で,これを泌尿器科的に應用して腎の腫瘍及び畸形の診斷に始めて利用したのはPuigvert-Gorro et Moya-Prats(1949)である。これに續いてフランスでは.L.de Gennes,J.-P.May et G.Simon(1950),Rautureau,Le Bihanet Boisot(1051),Goguet(1951),Kucera et Rapaut(1951),Karel Uhlir(1952)等が本法を腎腫瘍をはじめ腎周圍炎,腎嚢腫,水腎症等の診斷に應用している。ドイツでは最近にHamburg大學放射線科教室からK.Reinhardt(1952)がフランスにならってこの方法を應用し出した。茲にReinhardtの實施している方法を簡單に紹介しよう。
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