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内外文献抄録
岩田
,
宗
,
井田
,
淺井
pp.727-733
発行日 1952年12月1日
Published Date 1952/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200878
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皮膚科
外國文献
Cat-Scratch Fever 4例を報告,その病因はヴィールス性感染と考えられている。臨牀像で興味のあることは,殆んどの例が猫にひっかゝれているか,或は少くとも猫に接觸した後に發生しており,原病巣は無症状に經過するか,または紅斑丘疹性の變化にとゞまる程度である。そして1〜12週間後に系統的な淋巴腺に腫脹を來たし,發熱,全身の倦怠感等をみるようになる。淋巴腺はかなりの大さに腫脹し,終には波動をふれ,壊疽性の變化に陥る。表面の皮膚は始めは正常であるが,後には多形滲出性紅斑或は結節性紅斑様の變化を示めす,一般的檢査では特に之と云う變化はなく,大體が限局性で,治療としては外科的處置がよいが,その前にオーレオマイシンまたはテラマイシン等を使用するのも悪くない。(E. Epstein-Arch. Dermat. & Syph. 66:240, 1952)
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