特集 性病
ペニシリン驅梅療法の統計的觀察
竹内 勝
1
,
瀧澤 俊夫
1
,
平林 一郎
1
1千葉大學醫學部皮膚泌尿器科教室
pp.613-618
発行日 1952年11月10日
Published Date 1952/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200849
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1まえがき
表題の研究は昭和24年秋に學研第7部性病斑の會議で外國のペニシリン駆梅療法の統計的觀察が萬餘の症例を處理し結論して居るが,本邦の各クリニックでは百例を得ることも困難な實状であることが話題となり,市川委員長の動議で干葉大學の並木教授が本邦の各大學並に大病院其他から症例の送付を頂きこれを統計的に觀察することを依嘱されたものである。當時之は委員會から委員長の名前で發表すると約束されたものである。既に數回に亙つて前述の委員會で且つ"性病"に其の記事をのせたが,今春1月並木教授が急逝されたので,故教授の遺稿は近日中に皮性誌に掲載したいが,吾々は今春3月迄追求した成績の概略を述べたいと思う。
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