原著
胞状奇胎の統計的觀察
河田 英夫
1
,
河田 謙二
1
1岡山大學醫學部産婦人科學教室
pp.285-288
発行日 1952年7月10日
Published Date 1952/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200641
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第1章 緒言
胞状奇胎はそれ自體が妊婦を危地に陥れる惡質の疾患であるが,又續いて惡性絨毛上皮腫を發生して危險を倍加するので,一刻も早く確實に診斷し,適切な虚置を講ぜねばならない。最近内分泌學の進歩により,比較的容易に上記の悩みが解決される様になり,豫後は著しく向上しつゝある。
次に我教室に於て,昭和9年より昭和25年に至る(1934〜1950)満17年間に經験した56例の胞状奇胎に就いて臨床的観察を總括し,諸氏の批判を仰ぎたい。
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