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海外トピツクス
pp.567-568
発行日 1952年11月1日
Published Date 1952/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200840
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人類精液及び前立腺液の抗細菌性物質に就て
1938年にYoumans,Liebling and Lymanは犬の前立腺液に黄色葡萄球菌,大腸菌及び溶血性連鎮球菌等の發育を阻止する性質のある事を發見した。1949年Roza-nsky,Gureoitch.BrzezinSky and Eekerlingは人類の精液に同樣に葡萄球菌の發育阻止作用のあるのを知った。續いて1952年になつてPaul W.Taylor and Her-bert R.Morganは更に詳細に臨床例に就て研究した結果,次の事實を知つた。
人類の精夜及び前立腺液は2種類の抗細菌物質を有するものゝ樣である。その一つは熱に對して安定性のもので,即ち攝氏100度,30分間に耐え得るもので,又酸酒精中に抽出出來ない。この物質は黄色葡萄球菌,大腸菌淋菌,腦膜炎球菌等に對し抗菌性がある。
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