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粉瘤、毛包嚢胞のラーピス療法
持尾 長年
1
,
高島 義憲
1
1貝島病院皮泌科
pp.564-566
発行日 1952年11月1日
Published Date 1952/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200839
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粉瘤,毛包嚢胞は皮膚科に於て割に多い疾患で,特に顔面のものでは美容的障碍を來し,又は此等に二次感染を起し,發赤,腫脹,疼痛等を訴へて外來を訪れる事が屡女である。又,時々石灰化,稀には癌性變化を來す事もあると言はれている。
從來,此等の治療としては嚢腫壁の剔出が行はれ,此によつて完全に再發を防止し治癒に至つたのであるが,此の手術的操作の缺點として,稍々大なる皮切を必要とし,特に炎症性のものでは自から切開も大きくなり,化膿のため,自然創面が移開して治癒が遅れ,又治癒後の瘢痕が目立ち,特に顔面に於ては美容的に面白くない事が再三經,驗される。
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