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Restamin-Solbaseに依る皮膚患者治療成績
原田 儀一郎
1
,
石田 竹二
1
,
石本 光秋
1
,
武田 裕壽
1
1東京醫科齒科大學醫學部皮膚泌尿器科教室
pp.213-216
発行日 1952年5月1日
Published Date 1952/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200718
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我々はCarbowaxを用いて濕潤性皮疹の治療を開始するうち,これと同一組成のSolbaseを得た。偶々興服産業から鹽基性レスタミンの提供をうけたので,1.0%の割合に混和して各種皮膚疾患就中濕潤性皮膚疾患に試用してその治療効果を検した。CarbowaxもSolbaseも共に化學式はPolyethylenglycolで分子量1500のものを主としただ混和の割合が異るだけであり使用した基劑がSolbaseであるため上掲題名を用いたが,Carbowaxを基劑としても同じ樣な成績を得たものと思う。
Restaminは所謂抗ヒスタミン劑の1種であり抗ヒ劑の研究はFourneau及びBovet(1933),Straub及びBovet(1937)に端を發して以來,Halpern(1942)に至つてAnterganが發明されて始めて實用の時代に入り,續いてBovet其他(1944)のNeoantergan,Loaw其他(1945)のBenadryl,Mayer其他(1945)のPyribenzami-ne,Meier(1946)のAntistin,Eoth其他(1947)のHistadyl,Brown及びWerner(1948)のDecapryn,Lehman(1948)のTheophorinの發明に至る迄各種の製品が輩出している。
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