Japanese
English
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アストレメジンに依る皮膚疾患の治験
TREATMENT OF SKIN DISEASES BY ASTHREMEDIN
大森 周三郎
1
,
沓掛 純一
1
,
菅井 昂夫
1
,
江川 二郎
1
,
池田 直昭
1
Shuzaburo OMORI
1
,
Junichi KUTSUKAKE
1
,
Takao SUGAI
1
,
Jiro EGAWA
1
,
Naoaki IKEDA
1
1横浜警友病院皮膚科
1Department of Dermatology,Yokohama Keiyu Hospital
pp.499-505
発行日 1959年5月1日
Published Date 1959/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202555
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〔1〕
アレルギー性皮膚疾患の療法に就ては,今日迄数限りなく種々試みられている。その方法も掻痒に対する対症療法をはじめとして肝庇護剤や各種ビタミンによる皮膚の抵抗性の増強,自律神経作用に対する抗ヒスタミン剤数種のアレルゲンを混じた製剤による非特異性の脱感作療法,其他枚挙に遑がない程である。
アレルギーの機転は,今なお研究されつつある如く,その準備性として,遺伝関係,Eosnophilie,基礎代謝亢進,肝機能障害,糖代謝,プリン代謝,血液のpH変化等が挙げられているが,最も重要視されていると思われるのはアレルギー現象と密接な関係があると思われる植物神経の異常緊張である。この方面の療法としては,その緊張性に応じ自律神経の安定剤が広く用いられるようになつた。
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