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急性淋疾時のSulfathiazol投與による白血球の消長に就て
橋本 義郞
1
,
阪野 正之
1
,
近藤 敬一郞
1
1名古屋大學醫學部泌尿器科教室
pp.508-509
発行日 1950年12月1日
Published Date 1950/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200433
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緒言
近時penicillinが出現して以來,恰も淋疾の特效藥の如くに急性たると慢性たるとを問わすその治療に用いられているのが現状であるが,今や見捨てられつつあるsulfamin系統の製劑の效果も尚忘れる事が出來ない。特に最近やゝpenicillinfestの淋菌も老えられている折柄,是のsulfamin劑の效果を再認識,再檢討する事もあながち無意味な事ではないと考える。そこでsulfamim劑中のsulfathiazol系のものを取り上げ,之による衝撃療法時の淋膿又は尿道分泌物中の白血球の消長を觀察し,之を總括して或程度の所見を得たので,此所に述べる事にする。
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