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編集後記
若林 俊彦
pp.192
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101943
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本号の編集後記は,2013年の正月に執筆しています.読者の皆様には平素より本誌に対する心温まるご理解とご支援を賜り,誠にありがとうございます.ここに改めて感謝申し上げます.
私が本誌の編集委員を拝命して,早くも5年の歳月が流れ,その間,脳神経外科に関連した様々な出来事がございました.まずは,一昨年4月1日の診療報酬改定により,脳神経外科の検査および手術手技の収益全体が大幅に増え,本邦における脳神経外科全体がこれを契機に活気づいてきた感があります.世間一般もめまぐるしい変化を遂げています.異常なほど暑い夏が続いた昨年でしたが,アジア周辺の国々にも何やら不穏な動きが見え隠れしています.尖閣諸島での中国との衝突事件,韓国大統領による竹島上陸から端を発した韓国との歴史的問題の表在化,千島列島へのロシア大統領の視察,北朝鮮のミサイル発射や韓国との不和など,本邦の平和や防衛とは何かを改めて考えさせられる1年でした.その一方で,日本からノーベル医学生理学賞受賞者が生まれ,科学面では人類への大きな貢献を成し遂げました.また,年末には,国政の大幅な改革と強い日本の再生を期待した政権交代が起こりました.今回の選挙結果を導いた熱い情熱が,決して一夜の夢物語に終わらないことを祈っています.
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