Japanese
English
総説
先天性水頭症の診断と治療
Diagnosis and Treatment of Congenital Hydrocephalus
山崎 麻美
1
,
埜中 正博
1
Mami YAMASAKI
1
,
Masahiro NONAKA
1
1独立行政法人国立病院機構大阪医療センター脳神経外科
1Department of Neurosurgery,Osaka National Hospital,National Hospital Organization
キーワード:
congenital hydrocephalus
,
prenatal diagnosis
,
shunt
,
endoscopic third ventriculostomy
,
prognosis
Keyword:
congenital hydrocephalus
,
prenatal diagnosis
,
shunt
,
endoscopic third ventriculostomy
,
prognosis
pp.729-740
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100990
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
先天性水頭症は胎児超音波診断機器の進歩により,そのほとんどが胎児期に診断されるようになり,胎児期水頭症とほぼ同義になりつつある.胎児期水頭症のより正確な診断は,今後も大きな課題である.それでも,先天性水頭症が幼児期後期になって見つかることもあり,そのときの手術適応については次の課題である.治療の問題点は,先天性水頭症の治療選択として第三脳室底開窓術(endoscopic third ventriculostomy:ETV)の適応,シャント合併症のなかの大きな問題である感染の回避,slit ventricle syndromeの治療,そしてシャント手術をした水頭症の予後についてなどである.ここでは先天性水頭症の診断と治療の中で,これらの最近の話題について述べる.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.