Japanese
English
医療問題
脳神経外科診療における医療セーフティ対策―診療科特性の立場から
Risk Management and Medical Safety in Neurosurgical Field : From the Standpoint of Characteristics of Neurosurgery
宮崎 雄二
1
,
大石 敦宣
1
,
杉本 一朗
1
,
日高 充
1
,
宮崎 喜寛
1
,
金井 武
1
Yuji MIYAZAKI
1
1横浜宮崎脳神経外科病院
1Yokohama Miyazaki Hospital of Neurosurgery
pp.519-528
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100391
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.はじめに
1999年1月,横浜市立大学において患者を取り違え入院目的と異なる手術が施行される事故が発生して以来,わが国において医療安全が強調されたのに伴い医療事故防止のための諸対策が報告されているが1,5,10,12,13,17),それらは全診療科に共通したもので,脳神経外科診療を行うために発生する医療事故を予防する対策についての報告はない.
筆者らは横浜宮崎脳神経外科病院(以下,当院)におけるアクシデントおよびインシデントの内容を検討することによって,脳神経外科診療においては医療事故予防一般対策の他に,脳神経外科診療を行うという特性に基づいた医療セーフティ対策を行うことが必要であると考え,各種対策を行ってきているので報告する.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.