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I.はじめに
デジタルサブトラクション血管造影法digital subtraction angiography(DSA)は,サブトラクション,加算などの画像処理をコンピューターによって行なうことにより,低濃度の血管内造影剤を検出可能とする方法である3,4,5,8)。本法によれば静脈性に投与した造影剤によって動脈造影を行なうことができ,さらに低濃度の造影剤の動脈内投与でも動脈造影を実施することができる。したがってDSAは静脈性に造影剤を投与して実施した場合には動脈内カテーテル挿入や,動脈直接穿刺が不要で,非侵襲的に血管造影を実施することが可能である。いっぽう,動脈内に造影剤を投与する場合には少量の造影剤でreal-timeに画像の観察ができるという利点がある1)。
本報告では,DSAの原理,空間分解能,被曝線量,実施法,臨床応用などを中心にわれわれの経験を報告する。
Digital subtraction angiography (DSA) is a newly developed non-invasive angiographic technique which has made low contrast objects visible through digital subtraction and summation of angiograms. In this report basic principles, spatial resolution, radiation exposure, angiographic technique and clinical usefulness as well as limitations have been discussed in the neurological application of DSA.
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