特集 脳のシンポジウム
主題 脊髄の構造と機能
指定発言 脊髄の血行と交感神経切除
木村 忠司
1
1京都大学医学部外科
pp.446
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904319
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前回においては大動脈血行障害に伴う脊髄の血流変化について述べたが,今回は交感神経切除による脊髄血行改善について報告する。
脊髄の主動脈は交感神経の支配を受けるが,さらに髄膜面に分布する細動脈については神経支配があるかどうかを問題にされている。これらの細動脈壁には組織化学的にMAOが認められ,直接神経支配があるか,または少なくともadrenomymeticの収縮性があると考えられる。そこで動物実験により上胸部,中胸部,下胸部および腰部の交感神経節をそれぞれ切除して脊髄の血行を調べた。
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