特集 脳のシンポジウム
主題 脳と行動
司会総括
吉井 直三郎
1
1大阪大学医学部第二生理学教室
pp.447-449
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904320
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前回に引続いて,今回もまた「脳と行動」がシンポジウムのテーマに採用された。行動科学は「人間が人間をいかにして研究するか」という疑問から方法論が始まると思われるが,われわれが脳を通じて行動の内部メカニズムを明らかにすることは,行動科学にその基礎的な知見を提供することになる。現代では行動科学は医学,公衆衛生学,法学,社会福祉学,教育学,政治学,宗教学,工学,建築学,農学などに広く利用されていることを思うと,今後もこの問題は多方面の研究者によつて論議されることが必要であろう。
つぎに今回のシンポジウムで発表された各氏の研究について,簡単に私の意見を加えながら解説しよう。
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