Japanese
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特集 脳のシンポジウム
主題:睡眠をめぐつて
睡眠における外側膝状体の反応性
Responsiveness of Lateral Geniculate Body during Sleep
岩間 吉也
1
Kitsuya Iwama
1
1大阪大学医学部高次神経研究施設
1Institute of Higher Nervous Activity, School of Medicine, Osaka University
pp.123-127
発行日 1966年3月25日
Published Date 1966/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904271
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1963年にOkumaとFujimori1)は,睡眠・覚醒の各相て皮質と皮質下の誘発電位がどんな風に変化するか,について報告した。その実験は,その後あらわれた多数の同類実験の先駆的な価値をもつている。
Okumaらがとりあげた誘発電位ははなはだ多種類であつて,外側膝状体の誘発電位もその例外でない。Okumaらによれば,膝状体誘発電位は各成分ともに,覚醒から浅睡眠に入ると減弱し,睡眠がさらに進んで深睡眠になれば覚醒時よりも増強されてあらわれる,という。
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