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特集 脳のシンポジウム
主題 視床の構造と機能
慢性的視覚領切除による外側膝状体の機能変化
Functional Changes of the Lateral Geniculate Following Chronic Ablation of the Visual Cortex
岩間 吉也
1
,
有国 富夫
2
Kitsuya Iwama
1
,
Tomio Arikuni
2
1大阪大学医学部高次神経研究施設
2大阪大学医学部解剖学教室
1The Institute of Higher Nervous Activity, School of Medicine, Osaka University
2Department of Anatomy, School of Medicine, Osaka University
pp.497-501
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904333
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Ⅰ.緒言
神経細胞が逆行性変性を起こしているとき,その機能がどうなつているかについては,Ecclesら2)およびMcIntyre4)らが脊髄運動細胞について調べた成績がある。
ここで報告する実験は,上記の著者らと類同の観察を,ネコとラットの外側膝状体(LGB)について試みたものである。すなわち,視覚領を部分的または広範に切除したあと,相当の日数をおいて,LGBの電気反応を調べた実験である。得られた結果は,上記の著者らが脊髄運動細胞でみたものと大体一致するが,なお二,三の特記すべき点があつた。
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