特集 脳のシンポジウム
主題 視床の構造と機能
指定発言 ウサギおよびネコの外側膝状体についての実験的研究
金関 毅
1
1岐阜大学医学部解剖学
pp.501-502
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904334
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ウサギおよびネコを用いて,transneuronal degenerationとretrograde degenerationが,同一の外側膝状体にもたらされた場合に,その背側核に惹起せられる変化について追及した。
ウサギについては左眼摘出を行ない,9週間後に摘出眼球と反対側の後頭葉皮質の焼灼を行ない,これより3週間後に脳を取出した。またネコについては,左眼摘出と同時に,右側のarea striataおよびarea occipitalisの皮質を焼灼し,12週間後に脳を取り出した。脳はすべてアルコールに固定し,セロイジン包埋の後,30μの前頭断連続切片を作製し,Nissl-Spielmeyer法をほどこした。
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