特集Ⅱ ミオパチーの疫学と臨床
進行性筋ジストロフィー症に関する研究
三好 和夫
1
,
西条 一夫
1
,
小谷 雄二
1
,
吉松 正明
1
,
栗生 陽次郎
1
,
大島 康男
1
,
中野 益弘
1
,
川井 尚臣
1
,
三宅 正夫
1
1徳島大学医学部三好内科
pp.390-392
発行日 1965年7月25日
Published Date 1965/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904188
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I.四国地方における疫学調査
1958年1月より193年11月までの,徳大付属病院,内若科,小児科,整形外科精神科,眼科受診者(総数89,591名)中にみられた各種ミオパチーの患者数,ならびに家系数を示す(第1表)。
表には,1962年12月までの集計と,1963年になり観察したものをわけて記入してある。ミオパチー患者総数は,72家系94例。その中,進行性筋ジストロフィー症は,33家系42例であり,1962年末の集計(19家系23例)にくらべ,1963年の11カ月間に14家系19例(Duchennetype 13例,Facioscapulohumeral type 1例,limbgirdle type 5例)の新しい症例を観察しえた(これらは,私達の現在行ないつつある四国地方における本症疫学調査により把握したもの,ならびに,徳大整形外科学教室の協力により集めえた症例である)。
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