Japanese
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特集 小児神経病学
小児期における脳炎の成因と診断—東大小児科における症例を中心にして
The Origin and the Diagnosis of Encephalitis in Children
有馬 正高
1
,
平山 宗宏
1
,
小宮 弘毅
1
,
山田 道夫
1
Masataka Arima
1
,
Munehiro Hirayama
1
,
Hirotake Komiya
1
,
Michio Yamada
1
1東京大学医学部小児科学教室
1Dept. of Pediatrics, Faculty of Medicine University of Tokyo
pp.241-265
発行日 1962年7月25日
Published Date 1962/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903961
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小児の脳炎は各種のvirusに基づく一次性の髄膜脳炎と,他の感染症特に発疹性疾患や予防接種に伴う二次性脳炎がおもなものであり,臨床的には,発熱,痙攣,意識障害,運動麻痺,髄液所見などに重点を置いて脳炎の診断が下されている。
一次性の髄膜脳炎はvirus学的知見の発達とともに,従来知られた日本脳炎,herpes simplex,herpes B,耳下炎性脳炎などのほかに,polio,Coxsackie,ECHOなどのenterovirus,adenovirusなどに基づく症例が相ついで発見され,急性の髄膜脳炎の原因確定のためにはvirus学的検索が不可欠なものとなりつつある。1)15)17)19)27)30)34)46)52)68)
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