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特集 てんかんのメカニズムと治療—東京都精神医学総合研究所 第8回シンポジウムから
小児てんかんの成因
Epileptogenesis in Children
福山 幸夫
1
Yukio Fukuyama
1
1東京女子医科大学小児科学教室
1Dept. of Pediatrics, Tokyo Women's Medical College
pp.661-669
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203279
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Ⅰ.小児におけるてんかんの頻度
小児はよく「けいれん」,「ひきつけ」を起こしやすいといわれてきた。その具体的数字は研究者により差があるが,一般小児人口中,約5〜10%前後とみてよいと思われる。
一方,慢性反復性脳性発作性疾患としてのてんかんは,古来,小児ではまれとされてきたようであるが,この古い考えは完全な誤りであり,てんかんは,小児期に発症することが最も多く,小児期における発症頻度は人生のあらゆる他の時期のそれより高いことが,近年明らかにされてきた。
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