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特集 第8回「脳のシンポジウム」
主題:錐体外路系研究における神経薬理の進歩
Parkinsonismの運動障害における線状体Dopamineの役割
A possible role of striatal dopamine in the motor disturbances of parkinsonism
大江 千廣
1
Chihiro OHYE
1
1群馬大学医学部脳神経外科
1Department of Neurosurgery, School of Medicine, University of Gunma
pp.144-150
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903482
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線状体のドーパミンをめぐる諸問題は,それがパーキンソン氏病の治療と結びついて画期的成果を上げるに至ったのは周知の事実であるが,一方,これは運動の生理学的機序を考える上でも重要な問題を呈示しているように思われる。このことについてはすでにくわしく論じた1)。そこでここでは,パーキンソン氏病の運動障害を一つのモデルと考えて線状体ドーパミンとの関連について述べたい。はじめにこれまでに得られている運動障害とドーパミンに関する仕事を簡単にまとめた上で,われわれが試みている動物実験について述べる。
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