特集 脳神経内科疾患での画像の役立て方:脳神経内科医との対話
Parkinsonism診療における画像の役割
波田野 琢
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科
キーワード:
Parkinsonism
,
DATスキャン
,
123I-MIBG心筋シンチグラフィ
,
脳血流シンチグラフィ
,
頭部MRI
Keyword:
Parkinsonism
,
DATスキャン
,
123I-MIBG心筋シンチグラフィ
,
脳血流シンチグラフィ
,
頭部MRI
pp.511-520
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000006232
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● Parkinsonism診療では,神経診察による所見の正確な評価と,頭部MRIによる構造異常の有無を確認することが診断に必要である.
● Hypokinetic movement disordersには,ドパミン神経細胞の機能障害によるParkinson症状を呈する場合と,錐体路や運動器の機能障害によるmotorslownessを呈する場合があり,DATスキャンは鑑別に有用である.
● 123I-MIBG心筋シンチグラフィは,Parkinson病に特異的な検査として,国際Parkinson病・運動障害疾患学会が策定したParkinson病診断基準において,支持的基準のひとつとして含まれる.
● 脳血流シンチグラフィは他の検査と組み合わせることで診断に寄与する.また,認知症を合併する症例の鑑別に有用である.

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