講座
Dopamine-β-hydroxylase(DBH)
山崎 昇
1
,
小川 宏一
1
Noboru Yamazaki
1
,
Koichi Ogawa
1
1名古屋大学医学部第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Nagoya Univ. School of Med.
pp.949-955
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202972
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Dopamine-β-hydroxylase(以下DBHと略す)は,交感神経末端や副腎髄質の粒状小胞に存在し,doparnineからnorepinephrineを合成する酵素である。最近,このDBHは交感神経末端からexocytosisの機序によりcatecholamineと同時に血液中に分泌されると考えられている1)。近年,血清DBH活性は生体の交感神経機能を窺うよい指標となりうるとの考えから,交感神経系が関与すると思われる各種病態時における血清DBH活性が広い分野において検討されている。ここではその中,主として循環器系に関連した分野について述べる。
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