特集 脳のシンポジウム
主題—前庭神経・前庭神経核の組織と機能
司会者の言葉
藤森 聞一
1
1北海道大学医学部第二生理学教室
pp.89
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903105
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運動平衡筋の緊張などを論ずるばあい従来は主として大脳皮質,大脳基底核,小脳などが注目され,前庭神経核は,とり残されたかつこうで放置されてきた感があります。しかし,この神経核は,ただいま述べた観点から重要な役割をはたしていることは明らかであり,今後は,いよいよこの神経核を中心として諸方面から総合的,系統的な研究が進められるものと思われます,
そこで,飜つてこの方面の研究業績をみますと,我が国ほど基礎から臨床の広い範囲にわたつて,とくに若い研究者層を含んで,国際的に優れた研究者の揃つている国は,ほかにないと思われます。
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