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                                条件反射 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    条件反射性インシュリン低血糖
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Uber die bedingt-reflektorische Insulinhypoglykämie
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                今泉 恭二郞
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Kyoziro Imaizumi
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1徳島大学医学部神経精神医学教室
                
                
                
                
                  1Neurologisch-psychiatrische Universitätsklinik zu Tokusima,Japan
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.380-392
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1959年1月20日
                  Published Date 1959/1/20
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901681
                
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- 1ページ目 Look Inside
はじめに
まず最初に,わたくしどもが条件反射的な方法を取りあげるに至つた動機を簡単に述べておきたい。わたくしどもの教室では,桜井教授の指導のもとに,ここ数年来,神経症の精神生理学的な研究を主なテーマとして取りあげてきた。それには主として,生体にいろいろなストレスをを与えた場合の生体反応,特に血圧1)2)3)8),血糖4)5),血水6)好酸球数の変動3),好塩基球数の変動7),GSRの変化8)9),皮膚毛細管抵抗10)11),などの自律表出を示標として,神経症の情動緊張状態をみていくという方法がとられ,このような一連の研究の結果,その中でも特に強い情動緊張の存在する状態,いいかえると,不安状態では,種々な生物学的な過程が,過敏不安定になつているということがわかてきた12)13)14)。わたくしどものこれらの研究をも含めて,いままでのこの方面の多くの研究は,その結果をもつぱら間脳機能のあらわれとして,あるいはその機能的な障害のあらわれとして取りあつかつてきたし,神経症の症状,あるいは情動緊張状態というものは,ほとんどもつぱら,間脳の機能的な障害として理解できるかのような考えが支配的であったように思われる。いいかえると,神経症ないしその他の精神障害の,第一義的な座であると老えられる大脳皮質が,ほとんど考慮に入れられないか,一応考慮に入れられはしても,それと皮質下あるいは末梢との関係が,はなはだ漠然としていたように思われる。

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