連載 目から鱗のがん薬物療法—薬学的視点からみたケーススタディ[9]
化学療法誘発性悪心・嘔吐に対するオランザピンの制吐効果と安全性の評価
矢内 貴子
1
1国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院薬剤部
pp.344-347
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200305
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化学療法誘発性悪心・嘔吐と制吐療法の臨床試験
・化学療法誘発性悪心・嘔吐(chemotherapy induced nausea and vomiting;CINV)に対する制吐薬の使用においては、国内外からガイドライン1〜4が公表されています。
・『制吐薬適正使用ガイドライン 第2版』(2015年10月)4では、高度催吐性リスクの化学療法(high emetic risk chemotherapy;HEC)を行なう際に、予防的に5-HT3受容体拮抗薬、NK1受容体拮抗薬のアプレピタント(APR)、デキサメタゾン(DEX)を投与する3剤併用制吐療法を推奨しています。
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