症例検討 術後悪心・嘔吐
鎮静作用と制吐作用を期待して,まずドロペリドール,悪心・嘔吐の増悪因子も除去する
豊山 広勝
1
,
浅田 章
1
Hirokatsu TOYOYAMA
1
,
Akira ASADA
1
1大阪市立大学大学院医学研究科 麻酔・集中治療医学
pp.180-182
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100238
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症例
24歳の男性。身長170cm,体重75kg。慢性中耳炎に対して鼓室形成術を受けた。特記すべき既往歴はない。チオペンタールで導入し,セボフルランと空気,酸素で麻酔を維持した。筋弛緩薬にはベクロニウムを用い,手術終了後にネオスチグミンとアトロピンを用いてリバースした。術後鎮痛のために,フェンタニルとフルルビプロフェンを抜管前に投与した。術後回復室で悪心があり,胃液のようなものを嘔吐した。
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