連載 Medical Oncology 2.0[2]
日常診療を「見える化」しよう
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.482-487
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200233
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日常診療を「見える化」しよう
前回の連載に引き続き、今回もがん診療の「日常」を明示的に捉えていきたいと思います。「見える化」は「企業経営の課題解決においてまずは必要な情報を明らかにすることが大切である」と戦略コンサルタントの遠藤功氏(元早稲田大学商学部教授)が世の中に広めた言葉として知られています1。
そもそも、なぜ「見える化」しなければいけないのか? それは、問題に関わる当事者たちに「見えていない」ことがあるわけです。見ようという意思をもって情報として取り出せなければ、当事者の間で情報共有はできませんし、共通認識を醸成することもできないのです。
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