連載 臨床医のためのワンテーマ腫瘍病理[7]
病理医のくせにやたら電話をかけてくる
市原 真
1
1札幌厚生病院病理診断科
pp.480-481
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200232
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病理診断に求められる役割のうち、頻度は高くないものの、期待が極めて高い仕事、というのがあります。「悪性腫瘍の原発探し」です。原発不明がんの原発を決定することは治療選択に直結する最重要事項ですから、ニーズの強さもうなずけようというものです。原発特定のために、病理医はなにをしているのでしょうか。
有名なのは、免疫組織化学。いわゆる免疫染色です。ただ、免疫染色はその知名度の高さや報告書における存在感の強さのせいか、過剰な期待をかけられやすいようです。
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